1721 がん患者等に対する妊孕性(にんようせい)温存療法の費用助成を開始します


がん治療等により、妊娠するための機能や能力である妊孕性(にんようせい)が損なわれる可能性のある患者さんに対し、「妊孕性温存療法」に要する費用助成を実施し、将来、患者さんが子どもを授かることへの希望を繋ぎます。

■背景、経緯
○がん治療等が生殖機能に影響を及ぼし、妊孕性が低下もしくは失われる場合があるため、治療前に卵子や精子等を採取・凍結保存し、将来、子を授かる可能性を残す妊孕性温存療法がある
○妊孕性温存療法は高額な自費診療であり、小児・AYA世代※の患者にとって経済的負担が大きい
※AYA世代(思春期と若年成人世代)…通常は15歳~39歳を指す

■「島根県小児・AYA世代のがん患者等の妊孕性温存療法研究促進事業」について
(1)助成対象治療
女性:胚(受精卵)凍結、未受精卵子凍結、卵巣組織凍結
男性:精子凍結、精巣内精子採取術による精子凍結
(2)助成対象者
・島根県内に住所を有し、凍結保存時に43歳未満の方
・以下のいずれかの原疾患の治療を受けられる予定または受けられた方
①「小児、思春期・若年がん患者の妊孕性温存に関するガイドライン」の妊孕性低下リスク分類に示された治療のうち、高・中間・低リスクの治療
②長期間の治療によって卵巣予備能の低下が想定されるがん疾患
③造血幹細胞移植が実施される非がん疾患
④アルキル化剤が投与される非がん疾患

*詳細については、別紙をご覧ください。

【県HP】(妊孕性温存療法に関する助成事業)
https://www.pref.shimane.lg.jp/medical/kenko/kenko/gan/ganninatte/ninnyouseionzon.html