| 掲載日 | 令和6年3月13日 |
|---|---|
| 担当 | 美術館 山根・島田・三浦(広報) |
| TEL | 0852-55-4700 |
| メール | sam@pref.shimane.lg.jp |
2866 茶の湯と琳派の名品が一堂に!中四国初開催「畠山記念館名品展-松平不昧ゆかりの逸品と琳派-」
島根県立美術館では、企画展「畠山記念館名品展-松平不昧ゆかりの逸品と琳派-」を下記のとおり開催いたします。
東京港区・白金台にある畠山記念館は、昭和39年(1964)、株式会社荏原製作所の創業者である畠山一清(いっせい)(1881~1971)によって設立されました。事業のかたわら即(そく)翁(おう)と号して能楽と茶の湯を嗜む数寄者でもあった畠山一清は、長年にわたり美術品の蒐集に努めました。そのコレクションは、茶道具を中心とする、日本、中国、朝鮮の古美術品で、国宝6件、重要文化財33件を含む約1300件にも及びます。
即翁の愛蔵印に刻まれている「與(よ)衆(しゅう)愛玩(あいがん)」の言葉には、「自らの蒐集品を独占するのではなく、多くの人と共に楽しもう」という数寄者即翁の想いが込められています。本展は、施設改築工事のため休館している畠山記念館の「與衆愛玩」の想いを分かち合うために中四国の地で初めて開催される展覧会です。畠山記念館の所蔵品の中から茶の湯と琳派の名品に加え、松江藩七代藩主松平治(はる)郷(さと)(号・不昧(ふまい))ゆかりの品を紹介します。即翁の審美眼と美意識に触れ、彼が愛した茶の湯をはじめとした日本文化を末永く伝えていきたいという思いを共有する機会となれば幸いです。
記
展覧会名:「畠山記念館名品展-松平不昧ゆかりの逸品と琳派-」
会 期:令和6年4月19日(金)~6月10日(月)
[前期]4月19日(金)~5月13日(月)
[後期]5月15日(水)~6月10日(月)
開館時間:10:00~日没後30分(展示室への入場は日没時刻まで)
休 館 日:毎週火曜日(ただし4月30日は開館)
会 場:島根県立美術館 企画展示室(松江市袖師町1-5)
主 催:島根県立美術館 公益財団法人荏原畠山記念文化財団 畠山記念館 日本経済新聞社
TSKさんいん中央テレビ 山陰中央新報社 SPSしまねグループ
学術協力:京都国立博物館
特別後援:島根県茶道連盟 松江菓子協会 山陰茶商組合
観 覧 料:オンライン・ローソンチケットは3月19日より販売開始
●前売券 オンラインチケット/ローソンチケット(Lコード:61824)
企画展+コレクション展セット
一般:1,100円 大学生:800円 小中高生:400円
●当日券 ※( )内は団体料金
企画展+コレクション展セット
一般:1,450円(1,160円) 大学生:1,100円(880円) 小中高生:500円(400円)
企画展のみ
一般:1,300円(1,040円) 大学生:1,000円(800円) 小中高生:500円(400円)
※( )内は20名様以上の団体料金 ※小・中・高生の学校教育活動での観覧は無料
※身体障害者手帳(障害者手帳アプリ:ミライロID)、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳をお持ちの方、及びその付添の方は無料
1.展示構成
1章 蒐集の始まり
即翁は石川県金沢市に生まれ、大学卒業後は技術者として経験を積んだ後、荏原(えばら)製作所を設立し、実業界で活躍します。事業を営むかたわら、数寄者としても活躍しました。即翁の生涯にわたる蒐集は、大正4(1915)年に購入した故郷ゆかりのやきもの、古九谷の大鉢から始まります。初期の蒐集品と金沢ゆかりの作品をご紹介します。
2章 名品との出会い
即翁は数寄者として茶の湯を実践し、名品茶道具の蒐集に熱意を傾けました。誰もが認める名品を集める一方で、即翁自身の審美眼に従い、個性的な作品も蒐集しています。また、即翁は実業家であり数寄者でもあった益田(ますだ)鈍(どん)翁(おう)から強い影響を受けました。二人の関係をより深めるきっかけとなったのが≪柿の蔕(へた)茶碗 銘 毘沙門堂(びしゃもんどう)≫(重要文化財)です。毘沙門堂披露の茶会での道具組の一部を再現しご紹介します。
3章 不昧ゆかりの茶道具「雲州蔵帳(うんしゅうくらちょう)」
大名茶人として知られる松江藩主松平不昧(ふまい)の存在は近代数寄者に大きな影響を与えましたが、即翁にとっても同様でした。即翁は不昧への敬慕から、不昧ゆかりの茶道具を数多く蒐集しています。かつて秀吉が所持し、のちに手にした不昧が天下の宝物として格別の扱いをした≪唐物肩衝茶入 銘 油屋≫(重要文化財)はその代表と言えます。
4章 琳派蒐集と好みの道具
畠山記念館には優れた琳派作品が数多く所蔵されており、同館のコレクションを特徴づける要素の一つとなっています。また、即翁は好みの茶道具の制作依頼を通じて職人を支援し技を磨かせています。これらの根底には、同じく琳派蒐集をし、好み道具の制作を行った先達の数寄
者への思慕があったと思われます。
5章 與衆愛玩の想い 海外への視点
「與(よ)衆(しゅう)愛玩(あいがん)」とは、即翁所蔵の茶道具の愛蔵印「即翁與(そくおうよ)衆(しゅう)愛玩(あいがん)」を典拠(てんきょ)とし、「自らの蒐集品を独占するのではなく、多くの人と楽しもう」という精神を表しています。即翁はこの言葉を実践するために畠山記念館を設立しました。美術館設立に向け即翁は茶道具以外の中国鑑賞陶磁などを購入し、コレクションを充実させています。
本展主要作品
国宝 藤原佐理≪離洛帖≫平安時代【後期展示】、重要文化財 ≪伊賀花入 銘 からたち≫桃山
時代、重要文化財≪唐物肩衝茶入 銘 油屋≫中国・南宋~元時代など、国宝1件(後期のみ)、重要文化財7件(通期6件、前期のみ1件)、重要美術品1件(後期のみ)を含む約70件。
2.関連イベント
添付ファイルをご確認ください。
3.その他
添付ファイルをご確認ください。
東京港区・白金台にある畠山記念館は、昭和39年(1964)、株式会社荏原製作所の創業者である畠山一清(いっせい)(1881~1971)によって設立されました。事業のかたわら即(そく)翁(おう)と号して能楽と茶の湯を嗜む数寄者でもあった畠山一清は、長年にわたり美術品の蒐集に努めました。そのコレクションは、茶道具を中心とする、日本、中国、朝鮮の古美術品で、国宝6件、重要文化財33件を含む約1300件にも及びます。
即翁の愛蔵印に刻まれている「與(よ)衆(しゅう)愛玩(あいがん)」の言葉には、「自らの蒐集品を独占するのではなく、多くの人と共に楽しもう」という数寄者即翁の想いが込められています。本展は、施設改築工事のため休館している畠山記念館の「與衆愛玩」の想いを分かち合うために中四国の地で初めて開催される展覧会です。畠山記念館の所蔵品の中から茶の湯と琳派の名品に加え、松江藩七代藩主松平治(はる)郷(さと)(号・不昧(ふまい))ゆかりの品を紹介します。即翁の審美眼と美意識に触れ、彼が愛した茶の湯をはじめとした日本文化を末永く伝えていきたいという思いを共有する機会となれば幸いです。
記
展覧会名:「畠山記念館名品展-松平不昧ゆかりの逸品と琳派-」
会 期:令和6年4月19日(金)~6月10日(月)
[前期]4月19日(金)~5月13日(月)
[後期]5月15日(水)~6月10日(月)
開館時間:10:00~日没後30分(展示室への入場は日没時刻まで)
休 館 日:毎週火曜日(ただし4月30日は開館)
会 場:島根県立美術館 企画展示室(松江市袖師町1-5)
主 催:島根県立美術館 公益財団法人荏原畠山記念文化財団 畠山記念館 日本経済新聞社
TSKさんいん中央テレビ 山陰中央新報社 SPSしまねグループ
学術協力:京都国立博物館
特別後援:島根県茶道連盟 松江菓子協会 山陰茶商組合
観 覧 料:オンライン・ローソンチケットは3月19日より販売開始
●前売券 オンラインチケット/ローソンチケット(Lコード:61824)
企画展+コレクション展セット
一般:1,100円 大学生:800円 小中高生:400円
●当日券 ※( )内は団体料金
企画展+コレクション展セット
一般:1,450円(1,160円) 大学生:1,100円(880円) 小中高生:500円(400円)
企画展のみ
一般:1,300円(1,040円) 大学生:1,000円(800円) 小中高生:500円(400円)
※( )内は20名様以上の団体料金 ※小・中・高生の学校教育活動での観覧は無料
※身体障害者手帳(障害者手帳アプリ:ミライロID)、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳をお持ちの方、及びその付添の方は無料
1.展示構成
1章 蒐集の始まり
即翁は石川県金沢市に生まれ、大学卒業後は技術者として経験を積んだ後、荏原(えばら)製作所を設立し、実業界で活躍します。事業を営むかたわら、数寄者としても活躍しました。即翁の生涯にわたる蒐集は、大正4(1915)年に購入した故郷ゆかりのやきもの、古九谷の大鉢から始まります。初期の蒐集品と金沢ゆかりの作品をご紹介します。
2章 名品との出会い
即翁は数寄者として茶の湯を実践し、名品茶道具の蒐集に熱意を傾けました。誰もが認める名品を集める一方で、即翁自身の審美眼に従い、個性的な作品も蒐集しています。また、即翁は実業家であり数寄者でもあった益田(ますだ)鈍(どん)翁(おう)から強い影響を受けました。二人の関係をより深めるきっかけとなったのが≪柿の蔕(へた)茶碗 銘 毘沙門堂(びしゃもんどう)≫(重要文化財)です。毘沙門堂披露の茶会での道具組の一部を再現しご紹介します。
3章 不昧ゆかりの茶道具「雲州蔵帳(うんしゅうくらちょう)」
大名茶人として知られる松江藩主松平不昧(ふまい)の存在は近代数寄者に大きな影響を与えましたが、即翁にとっても同様でした。即翁は不昧への敬慕から、不昧ゆかりの茶道具を数多く蒐集しています。かつて秀吉が所持し、のちに手にした不昧が天下の宝物として格別の扱いをした≪唐物肩衝茶入 銘 油屋≫(重要文化財)はその代表と言えます。
4章 琳派蒐集と好みの道具
畠山記念館には優れた琳派作品が数多く所蔵されており、同館のコレクションを特徴づける要素の一つとなっています。また、即翁は好みの茶道具の制作依頼を通じて職人を支援し技を磨かせています。これらの根底には、同じく琳派蒐集をし、好み道具の制作を行った先達の数寄
者への思慕があったと思われます。
5章 與衆愛玩の想い 海外への視点
「與(よ)衆(しゅう)愛玩(あいがん)」とは、即翁所蔵の茶道具の愛蔵印「即翁與(そくおうよ)衆(しゅう)愛玩(あいがん)」を典拠(てんきょ)とし、「自らの蒐集品を独占するのではなく、多くの人と楽しもう」という精神を表しています。即翁はこの言葉を実践するために畠山記念館を設立しました。美術館設立に向け即翁は茶道具以外の中国鑑賞陶磁などを購入し、コレクションを充実させています。
本展主要作品
国宝 藤原佐理≪離洛帖≫平安時代【後期展示】、重要文化財 ≪伊賀花入 銘 からたち≫桃山
時代、重要文化財≪唐物肩衝茶入 銘 油屋≫中国・南宋~元時代など、国宝1件(後期のみ)、重要文化財7件(通期6件、前期のみ1件)、重要美術品1件(後期のみ)を含む約70件。
2.関連イベント
添付ファイルをご確認ください。
3.その他
添付ファイルをご確認ください。