1473 登録有形文化財(建造物)の登録について


 令和3年3月19日に国の文化審議会から答申された「旧島根県立博物館新館(島根県庁第三分庁舎)」、「島根県民会館」、「島根県立図書館」及び「島根県立武道館」の4棟が、令和3年6月24日に登録有形文化財(建造物)に登録されました。
 既に登録されている「島根県庁舎本庁舎」、「同 議事堂」及び「旧島根県立博物館本館(島根県庁第三分庁舎)」と合わせて松江城周辺の登録県有施設は7棟になりました。
 文化財としての価値を守るため、今後も適切な維持保全に努めるとともに、松江城周辺の歴史的景観と調和する県有施設として県民や観光客の皆様にその価値や魅力を知っていただけるよう情報発信していきます。

1 登録有形文化財(建造物)の概要

(1) 旧島根県立博物館新館(島根県庁第三分庁舎)
  ア)所 在:松江市殿町1
  イ)建築年:1969(昭和44)年
  ウ)構造等:鉄筋コンクリート造3階建
  エ)概 要
    島根県内に多くの公共建築を残した菊竹清訓(きくたけきよのり)の設計。旧島
   根県立博物館本館の西側に隣接する。本館と同様に収蔵施設を上階に持ち上げ、下
   部を開放的な展示室としている。仕上げも本館にあわせ上階を白セメント塗り、下
   部を打放しコンクリートで分節している。壁柱や大スパンの梁等に設計者の特徴が
   良く現れる。

(2) 島根県民会館
  ア)所 在:松江市殿町158
  イ)建築年:1968(昭和43)年
  ウ)構造等:鉄筋コンクリート造一部鉄骨造地下1階地上4階建
  エ)概 要
    島根県庁舎本庁舎及び議事堂を設計した安田臣(やすだかたし)の設計。
   堀を挟んで向かい合う島根県庁舎のピロティとあわせ、打ち放しコンクリートの列
   柱を外部に並べて調和を図っている。

(3) 島根県立図書館
  ア)所 在:松江市内中原町52
  イ)建築年:1968(昭和43)年
  ウ)構造等:鉄筋コンクリート造一部鉄骨造2階建
  エ)概 要
    菊竹清訓の設計。L字形の閲覧室を敷地形状にあわせて配置し、中央ロビーに鉄
   骨屋根を架け、展示、休憩スペースを配した合理的な平面構成を持つ。
    眺望を確保するため、外部壁柱を松江城山公園に向けて揃えた外観が特徴。

(4) 島根県立武道館
  ア)所 在:松江市内中原町52
  イ)建築年:1970(昭和45)年
  ウ)構造等:鉄筋コンクリート造一部鉄骨造2階建
  エ)概 要
    菊竹清訓の設計。近接する図書館とは対照的に窓が少なく閉鎖的な外観が特徴。
   2階の道場では全長40mの鉄骨トラス梁が大空間を支えている。


2 今後の情報発信 
(1)島根県ホームページへの掲載
(2)各施設に魅力や特徴を紹介する説明板の設置
(3)施設の場所や概要を示した案内図の作成