168 登録有形文化財(建造物)の登録について


 3月18日(金)に開催された国の文化審議会(会長 佐藤 信(まこと))において、県内に所在する建造物1件を登録有形文化財(建造物)へ登録するよう文部科学大臣に答申されました。

1.有形文化財(建造物)の概要
○美保神社拝殿(みほじんじゃはいでん)
ア)所 在:松江市美保関町美保関608
イ)所有者:宗教法人美保神社
ウ)年 代:大正13年(1924)/平成10年(1998)改修
エ)構造等:木造平屋建、杮(こけら)葺
      建築面積203㎡
オ)特 徴:桁行(けたゆき)16メートル、梁間(はりま)12メートルを超える
      切妻造(きりづまづく)り柿葺きの建物で、正面に千鳥(ちどり)
      破風(はふ)の下屋(げや)が取り付けられている。内部は石敷き
      で円柱を並べて厳かな空間を形づくるとともに、四面開放さ
      れて天井を張らずに整然とした小屋組をみせており、雄大な
      本殿(重要文化財、昭和57年指定)に相応しい、堂々とした
      つくりとなっている。建築史家伊東忠太(いとうちゅうた)が
      監修し、明治神宮造営局技手木村米次郎(きむらよねじろう)が
      設計。

2.評価
 港町として栄えた美保関に所在する、由緒ある神社に相応しい拝殿で、登録基準(一)の「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として評価された。

今回登録の建造物に関する問い合わせ先
松江市歴史まちづくり部まちづくり文化財課
担当:古瀬・大島・錦織(0852-55-5523)