1801 島根県立大学・浜田市・島根県が「日本統計学会統計教育賞」を受賞しました


 令和2年国勢調査において、島根県立大学・浜田市総務部総務課・島根県政策企画局統計
調査課の三者が連携し、学生を調査員として育成・任用する「学生調査員育成事業」に取り
組みました。
 この取組が評価され、このたび、一般社団法人日本統計学会から、「日本統計学会統計教
育賞」を受賞しましたので、お知らせします。
 なお、「日本統計学会統計教育賞」の受賞は、大学・市町村としては全国初、都道府県と
しては全国3番目となります。
            記
1.受賞内容
 (1)受賞した取組
  ・島根県立大学・浜田市総務部総務課・島根県政策企画局統計調査課
   「学生調査員育成事業」
 (2)授賞理由
  ・「学生調査員育成事業」は、学生に統計調査の座学やマナー研修を積ませた上で調査
   員として活動することを通じて、統計知識の習得のみならず、社会参加のきっかけを
   提供する、全国でも斬新で先進的な取組みである。
  ・本事業の授業モデルケースとしての標準化・最適化が進めば、公的統計に対する国民
   の回答協力意欲の向上にもつながる。また身近な統計調査としてのデータ利活用にも
   展開でき、ひいては統計教育の発展に寄与することに期待できる。
  ・この精力的な取組みは、統計教育普及に貢献する事業として敬意をもって高く評価す
   ることができる。
 (3)授賞式の予定
  ・令和4年度統計関連学会連合大会の中で開催される、日本統計学会会員集会にて表彰。
   日時:令和4年9月6日(火) 13:00~
   場所:成蹊大学(東京都武蔵野市吉祥寺北町3-3-1)
  ・三者を代表して、島根県政策企画局統計調査課長がオンラインで出席

2.受賞した「学生調査員育成事業」について
 (1)事業の趣旨・実績
  ・島根県立大学・浜田市総務部総務課・島根県政策企画局統計調査課が連携し、次の①
   ~⑤を目的に事業を実施。
   ① 人口減少と高齢化の進展による調査員不足への対応
   ② 学生の公的統計への理解促進と協力意識の醸成
   ③ 調査活動を通じた、学生の実践的な能力の向上(コミュニケーション能力など)
   ④ 調査活動を通じた、学生による地域の実情把握
   ⑤ 学生の令和2年国勢調査員への任命
  ・既存の授業の中で、公的統計の学習、統計調査員としての安全対策やマナー研修を実
   施し、11名の学生を国勢調査員に任命。国勢調査員としての活動時間を一部演習の
   時間数としてカウント。調査活動実施後には活動報告会も実施。
 (2)今後の予定
  ・令和7年国勢調査での学生調査員の育成・任用について検討中。

3.統計教育賞について
 (1)日本統計学会の概要
  ・統計学の研究及び普及を促進し、その発達に貢献するため、昭和6年(1931年)に
   設立。会員数:約1,500名、
    会長:樋口知之 中央大学理工学部教授/AI・データサイエンスセンター所長
 (2)統計教育賞の概要
  ・同学会では昭和62年に表彰制度を設け、日本統計学会賞をはじめ9区分(※)で毎年
   表彰を実施。
    ※日本統計学会賞、中村隆英賞、統計活動賞、統計学会教育賞、研究業績賞、出版
     賞、小川研究奨励賞、ISI東京大会記念奨励賞、細谷賞
  ・統計教育賞は平成17年に設けられ、わが国の統計の普及、啓蒙に貢献し、統計教育
   の研究・実践に顕著な業績を上げた個人、団体を対象に表彰
   <最近の統計教育賞の受賞団体>
    2019年 一般社団法人日本品質管理学会TQE特別委員会:「科学技術教育フォーラム」
    2020年 青森県企画政策部統計分析課:「青森県統計教育セミナー」
    2021年 Women in Data Science:各種シンポジウム・セミナー