2557 島根県オリジナルぶどう「神紅」の未利用資源を活用したハンド美容液を商品開発 ~ポーラ・島根大学・島根県の産学官連携による「神紅」の新たな価値の創出~


 このたび「株式会社ポーラ」、「島根大学」、「島根県」との産学官連携により、島根県オリジナルぶどう「神紅※1(しんく)」の副梢※2(ふくしょう)を活用した新商品の開発に至りました。

(※1)神紅:「神紅」は、島根県が10年の歳月をかけ育成した品種。皮ごと食べられて種も無い、大粒の赤色(あかいろ)系ぶどうで、糖度が20度以上と抜群の甘さであることが特徴。
(※2)副梢:新梢の葉の腋から出てくる茎と葉。日当たりを良くし、果実の生育を促進するため、栽培途中で摘み取られ廃棄される未利用資源。

■取組の経緯
・「神紅」のブランドコンセプト「ものづくり・まちづくり・ひとづくり」の生果販売に捉われない斬新な商品開発と売り方を目指していた島根県と株式会社ポーラが新たに取り組むプロジェクト「FROM LOSS TO BEAUTY」※3と理念が一致。
・原材料供給協力を島根県、抽出エキスの基礎研究協力を島根大学が行い、株式会社ポーラの新プロジェクト第1弾の取組として、島根県オリジナルぶどう「神紅」の副梢から抽出したシンクエキスを配合したハンド美容液(商品名:ハンドコンフィチュール)を商品開発。

(※3)「FROM LOSS TO BEAUTY」:“失われるものを美しさに変えていく”をコンセプトに、本来捨てられてしまう資源を、美しさにつながる新しい価値へと変換することで、資源活用や地域活性、第1次産業の応援に貢献しながら、美しさの可能性を広げ、人・社会・地球の未来へつなげていく株式会社ポーラの新プロジェクト。

■本取組により期待されること
・未利用資源から付加価値の高い商品開発を行う今回の取組は、環境に配慮した取組であるとともに、生産者の新たな所得の確保に繋がる。
・観光面で見ても、現在島根県が進めている「美肌県しまね」の取組と組み合わせることで、特色ある観光振興に繋がる。
・「神紅」を通じた新たな価値の創出により、「神紅」のブランド価値の向上に繋がる。