1941 島根県の推計人口について(知事コメント)


⑴ 本日公表した令和5年9月1日現在の島根県の推計人口は649,679人となり、65万人を下回りました。

⑵ 県の人口は、年齢構成に偏りがあり、若年層が少なく、高齢層が多いため、当面の間、人口減少は避けられない状況にあります。
 こうした中、「人口減少に打ち勝ち、笑顔で暮らせる島根をつくる」ため、魅力ある農林水産業づくり、ものづくり産業・IT産業など力強い地域産業づくり、結婚・出産・子育てへの支援、中山間地域・離島の暮らしの確保や地域振興を支えるインフラの整備、若者の県内就職やUターン・Iターンの促進、保健・医療・介護の充実など島根創生計画の取組を推進していきます。

⑶ また、出生率が低い大都市から、島根県など出生率が高い地方へと若者を分散させることが少子化対策には有効であることから、国に対し、東京一極集中を是正し、企業と雇用(人)を地方に分散させる政策の実施を求めていきます。


(参考)近年の動向
⑴ 近年、人口の推移をみると、年間(※)で自然減(死亡者数―出生者数)で5千人台、社会減(転出者数―転入者数)で千人前後と、全体で約6千人から7千人程度の人口減少が続いています。
(※)前年10月~当年9月

⑵ 死亡者数が徐々に増加する中で、自然減を減らすには出生数を増やす必要がありますが、近年は出生数も年々減少傾向にあります。

⑶ 一方で、日本全体の中でみると、大都市では合計特殊出生率が低い中で、島根県は1.57と全国で4番目に高い状況です。

⑷ 転出者数が転入者数を上回る社会減は続いており、若者の進学、就職による転出が主な要因となっています。

⑸ また、県内の地域毎の状況をみると、隠岐や県西部で特に人口減少が著しい状況にあります。

⑹ なお、島根県の推計人口が70万人を下回ったのは平成26年4月です。