| 掲載日 | 令和7年6月11日 |
|---|---|
| 担当 | 美術館 山根・島田・三浦 |
| TEL | 0852-55-4700 |
| メール | sam@pref.shimane.lg.jp |
1315 島根県立美術館 「誕生140周年 川端龍子展」
島根県立美術館では、「誕生140 周年 川端龍子展」を下記のとおり開催いたします。
和歌山県に生まれた川端龍子(1885〜1966)は、大正期から昭和期にかけて活躍した日本画家です。洋画家としてその画業をスタートさせた龍子は、大正初期に日本画への転向を果たし、大正4(1915)年には再興第2 回日本美術院展覧会に初入選を果たします。しかしながら、日本美術院での「鶏に孵された家鴨の子」のような扱いなどに不満を抱き、昭和3(1928)年に同人辞退の手続きをとり、再興日本美術院を脱退。そして翌年の6 月28 日、在野の日本画団体・青龍社を自ら創設しました。展覧会の鑑賞スタイルが時代とともに変化していることを見抜いた龍子は、青龍社展覧会を舞台に「会場芸術」の名のもと極めて意欲的な作品群を次々に発表していくことになります。
本展では、高等小学校時代の手習い書から最後の青龍社展出品作までの作品群を通して、80 年という歳月のなかで龍子がどのような「日本画」の姿を探求していったのか考えていきます。
記
【展覧会概要】
展覧会名/「誕生140 周年 川端龍子展」
会 期/2025 年7月18 日(金) 〜8 月25 日(月)
開館時間/10:00〜日没後30 分(展示室への入場は日没時刻まで)
休館日/火曜日
会 場/島根県立美術館 企画展示室、展示室5
主 催/島根県立美術館、日本海テレビ、山陰中央新報社、SPS しまねグループ
後 援/朝日新聞松江総局、毎日新聞松江支局、読売新聞松江支局、産経新聞社、中国新聞社、新日本海新聞社、島根日日新聞社、NHK 松江放送局、TSK さんいん中央テレビ、BSS 山陰放送、エフエム山陰、山陰ケーブルビジョン
特別協力/ 大田区立龍子記念館
企画協力/ 株式会社アートワン
観覧料/
第2 会場がコレクション展 展示室5 のため川端龍子展+コレクション展のセット券のみの販売となります。
オンラインチケット・ローソンチケット
一般 1,100 円 大学生 800 円 小中高生 400 円
当日券
一般 1,450(1,160)円 大学生 1,100(880)円 小中高生 500(400)円
※( )は20 名以上の団体料金 20 名以上の団体での来館については美術館ホームページをご確認ください。
※オンライン・ローソンチケットは6 月18 日販売開始予定
※オンラインチケットはホームページより、ローソンチケットはローソン各店にて販売( L コード:62267)
※小中高生の学校教育活動での観覧は無料
※身体障害者手帳(障害者手帳アプリ:ミライロID)、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳をお持ちの方、及びその付添人は1 名まで無料
【みどころ】
① 川端龍子の大規模作品を島根初展示!最も大きい作品は幅28 メートル《逆説・生々流転》
② 巡回展ではあるものの、島根でのみ展示の作品が多数
③ コレクション展では、龍子と縁の深い「落合朗風」の作品も展示
ChapterⅠ:昇太郎、龍になる!
明治18(1885)年6 月6 日、川端昇太郎は、父・信吉と母・勢以のもと和歌山市に生まれました。明治28(1895)年までは和歌山に住み、その後父親の仕事の関係で東京へ引っ越します。
学生生活を送るなかで図画への興味が高じた昇太郎は、明治38(1905)年に読売新聞の記念事業に応募。2 点の挿絵が入選を果たし、この時の成功をきっかけに画家という職業を意識するようになっていきました。
ChapterⅡ:新風を巻き起こす、龍!
再興院展において様々な作品を発表し、その活躍が広く認められた龍子でしたが、昭和3(1928)年、日本美術院との決別を決めます。
そして翌年の6 月28 日、龍子は「健剛なる芸術」の実践を提唱し、自らの美術団体である青龍社を設立しました。
昭和6(1931)年の第3 回青龍展において、龍子は「大衆と芸術の接触に、展覧会の施設を礼讃する」と宣言し、龍子の芸術を語るうえでも重要な「会場芸術」の方針を打ち出します。展示会場での鑑賞体験を通して、龍子は自らの画業、その時代背景、そして展覧会を見にき
た観衆を結びつけようと考えたのです。
ChapterⅢ:舞上がる、龍!
昭和20(1945)年、日本全土に甚大な被害をもたらした第2 次世界大戦が終結します。戦争は龍子にも大きな痛手を与えました。
昭和19(1944)年7 月には妻の夏子を亡くし、南方戦線に向かった3 男・嵩の戦病死の一報が昭和21(1946)年には龍子のもとに届きました。大いなる失意のなかでも龍子は絵画への熱意を失わず、世相を反映した作品を次々に発表していきます。青龍社も昭和23(1948)年
には創立20 周年を迎え、それまでの八面六臂の活躍を象徴するかのような《狩人の幻想》を龍子は発表しました。
関連イベント
●オープニングセレモニー 参加無料・要事前申込
日時/7 月18 日(金)9:40〜(受付9:15〜 約20分)
会場/ロビー
●オープニングギャラリートーク 要企画展観覧料
講師/木村拓也氏(大田区立龍子記念館 副館長兼学芸員)
日時/7 月18 日(金)10:00〜(約60分)
会場/企画展示室
●記念講演会 聴講無料
演題/「日本画家・川端龍子の会場芸術」
日時/7 月19 日(土)14:00〜(約90分)
講師/木村拓也氏
会場/美術館ホール(190 席当日先着順/13:30 開場)
●美術講座 聴講無料
演題/「川端龍子と落合朗風」
日時/8 月10 日(日)14:00〜(約90 分)
講師/五味俊晶(当館主任学芸員)
会場/美術館ホール(190 席当日先着順/13:30 開場)
●当館学芸員によるギャラリートーク 要企画展観覧料
日時/7 月27 日(日)、8 月16 日(土)各日14:00〜(約60分)
会場/企画展示室
●美術館キネマ 鑑賞無料
「天心」(2013 年/122 分/日本/DVD)
日時/7 月26 日(土)10:30〜 ②14:00〜
会場/美術館ホール(190 席当日先着順/各回30 分前開場)
●ミュージアムショップ
公式展覧会図録(2,420 円税込)をはじめ、展覧会オリジナルグッズを販売します。
関連展示
●コレクション展 展示室1「落合朗風」
川端龍子とも関係の深かった、島根ゆかりの日本画家・落合朗風。新収蔵作品を中心に落合朗風の作品を展示し、龍子との作風の違いなどを考えていきます。
会期/7 月2 日(水)〜8 月18 日(月)
会場/2 階コレクション展 展示室1
※観覧料は企画展観覧料に含まれます。
※別途、民間の配信サービスを利用し、情報発信する予定です。
和歌山県に生まれた川端龍子(1885〜1966)は、大正期から昭和期にかけて活躍した日本画家です。洋画家としてその画業をスタートさせた龍子は、大正初期に日本画への転向を果たし、大正4(1915)年には再興第2 回日本美術院展覧会に初入選を果たします。しかしながら、日本美術院での「鶏に孵された家鴨の子」のような扱いなどに不満を抱き、昭和3(1928)年に同人辞退の手続きをとり、再興日本美術院を脱退。そして翌年の6 月28 日、在野の日本画団体・青龍社を自ら創設しました。展覧会の鑑賞スタイルが時代とともに変化していることを見抜いた龍子は、青龍社展覧会を舞台に「会場芸術」の名のもと極めて意欲的な作品群を次々に発表していくことになります。
本展では、高等小学校時代の手習い書から最後の青龍社展出品作までの作品群を通して、80 年という歳月のなかで龍子がどのような「日本画」の姿を探求していったのか考えていきます。
記
【展覧会概要】
展覧会名/「誕生140 周年 川端龍子展」
会 期/2025 年7月18 日(金) 〜8 月25 日(月)
開館時間/10:00〜日没後30 分(展示室への入場は日没時刻まで)
休館日/火曜日
会 場/島根県立美術館 企画展示室、展示室5
主 催/島根県立美術館、日本海テレビ、山陰中央新報社、SPS しまねグループ
後 援/朝日新聞松江総局、毎日新聞松江支局、読売新聞松江支局、産経新聞社、中国新聞社、新日本海新聞社、島根日日新聞社、NHK 松江放送局、TSK さんいん中央テレビ、BSS 山陰放送、エフエム山陰、山陰ケーブルビジョン
特別協力/ 大田区立龍子記念館
企画協力/ 株式会社アートワン
観覧料/
第2 会場がコレクション展 展示室5 のため川端龍子展+コレクション展のセット券のみの販売となります。
オンラインチケット・ローソンチケット
一般 1,100 円 大学生 800 円 小中高生 400 円
当日券
一般 1,450(1,160)円 大学生 1,100(880)円 小中高生 500(400)円
※( )は20 名以上の団体料金 20 名以上の団体での来館については美術館ホームページをご確認ください。
※オンライン・ローソンチケットは6 月18 日販売開始予定
※オンラインチケットはホームページより、ローソンチケットはローソン各店にて販売( L コード:62267)
※小中高生の学校教育活動での観覧は無料
※身体障害者手帳(障害者手帳アプリ:ミライロID)、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳をお持ちの方、及びその付添人は1 名まで無料
【みどころ】
① 川端龍子の大規模作品を島根初展示!最も大きい作品は幅28 メートル《逆説・生々流転》
② 巡回展ではあるものの、島根でのみ展示の作品が多数
③ コレクション展では、龍子と縁の深い「落合朗風」の作品も展示
ChapterⅠ:昇太郎、龍になる!
明治18(1885)年6 月6 日、川端昇太郎は、父・信吉と母・勢以のもと和歌山市に生まれました。明治28(1895)年までは和歌山に住み、その後父親の仕事の関係で東京へ引っ越します。
学生生活を送るなかで図画への興味が高じた昇太郎は、明治38(1905)年に読売新聞の記念事業に応募。2 点の挿絵が入選を果たし、この時の成功をきっかけに画家という職業を意識するようになっていきました。
ChapterⅡ:新風を巻き起こす、龍!
再興院展において様々な作品を発表し、その活躍が広く認められた龍子でしたが、昭和3(1928)年、日本美術院との決別を決めます。
そして翌年の6 月28 日、龍子は「健剛なる芸術」の実践を提唱し、自らの美術団体である青龍社を設立しました。
昭和6(1931)年の第3 回青龍展において、龍子は「大衆と芸術の接触に、展覧会の施設を礼讃する」と宣言し、龍子の芸術を語るうえでも重要な「会場芸術」の方針を打ち出します。展示会場での鑑賞体験を通して、龍子は自らの画業、その時代背景、そして展覧会を見にき
た観衆を結びつけようと考えたのです。
ChapterⅢ:舞上がる、龍!
昭和20(1945)年、日本全土に甚大な被害をもたらした第2 次世界大戦が終結します。戦争は龍子にも大きな痛手を与えました。
昭和19(1944)年7 月には妻の夏子を亡くし、南方戦線に向かった3 男・嵩の戦病死の一報が昭和21(1946)年には龍子のもとに届きました。大いなる失意のなかでも龍子は絵画への熱意を失わず、世相を反映した作品を次々に発表していきます。青龍社も昭和23(1948)年
には創立20 周年を迎え、それまでの八面六臂の活躍を象徴するかのような《狩人の幻想》を龍子は発表しました。
関連イベント
●オープニングセレモニー 参加無料・要事前申込
日時/7 月18 日(金)9:40〜(受付9:15〜 約20分)
会場/ロビー
●オープニングギャラリートーク 要企画展観覧料
講師/木村拓也氏(大田区立龍子記念館 副館長兼学芸員)
日時/7 月18 日(金)10:00〜(約60分)
会場/企画展示室
●記念講演会 聴講無料
演題/「日本画家・川端龍子の会場芸術」
日時/7 月19 日(土)14:00〜(約90分)
講師/木村拓也氏
会場/美術館ホール(190 席当日先着順/13:30 開場)
●美術講座 聴講無料
演題/「川端龍子と落合朗風」
日時/8 月10 日(日)14:00〜(約90 分)
講師/五味俊晶(当館主任学芸員)
会場/美術館ホール(190 席当日先着順/13:30 開場)
●当館学芸員によるギャラリートーク 要企画展観覧料
日時/7 月27 日(日)、8 月16 日(土)各日14:00〜(約60分)
会場/企画展示室
●美術館キネマ 鑑賞無料
「天心」(2013 年/122 分/日本/DVD)
日時/7 月26 日(土)10:30〜 ②14:00〜
会場/美術館ホール(190 席当日先着順/各回30 分前開場)
●ミュージアムショップ
公式展覧会図録(2,420 円税込)をはじめ、展覧会オリジナルグッズを販売します。
関連展示
●コレクション展 展示室1「落合朗風」
川端龍子とも関係の深かった、島根ゆかりの日本画家・落合朗風。新収蔵作品を中心に落合朗風の作品を展示し、龍子との作風の違いなどを考えていきます。
会期/7 月2 日(水)〜8 月18 日(月)
会場/2 階コレクション展 展示室1
※観覧料は企画展観覧料に含まれます。
※別途、民間の配信サービスを利用し、情報発信する予定です。