115 旧海軍大社基地主滑走路跡(出雲市斐川町)の遺構を確認


島根県教育庁埋蔵文化財調査センターでは旧海軍大社基地主滑走路跡の東端の解明を目的に発掘調査を実施しました。新たに遺構が確認されたので、調査成果を公開します。
1 調査と成果
⑴ 調査箇所 滑走路跡東端付近の一部(14㎡)
  旧海軍大社基地は、太平洋戦争末期の昭和20(1945)年3月から6月にかけて建設
されました。県内でも屈指の規模の軍事施設跡です。
⑵ 調査期間 令和7年6月19日~令和7年7月31日(予定)
⑶ 主な調査成果 
① 滑走路跡のコンクリート舗装面の一部を確認
② コンクリート舗装面上で目地(めじ)(コンクリートを打つ時に設置した型枠
  の単位ごとに生じる切れ目)を確認
③ 目地の通っている位置から、主滑走路跡の東端位置が推定可能となった
④ コンクリート舗装面上で、過去の調査で確認できなかった黒色の付着物を確認

  ※当飛行場跡については、出雲市が令和6年度より旧海軍大社基地関連施設群総合調
査を実施中。

⑷  調査の意義 
   ① これまでの調査で、コンクリート型枠の単位は5m×10mであることがわかっ
ていました。今回検出した目地は最も東端のものとみられ、主滑走路跡の東端
の位置が推定可能となりました。
② 黒色の付着物は、米軍撮影の1947年航空写真に写っているものと同一と考えら
れます。
   当時の主滑走路の管理状況を示す資料である可能性があり、サンプルを採取し
て成分を分析中です。

2 現地説明会の開催
⑴ 日  時 令和7年7月19日(土)10:30~11:30(小雨決行)
⑵ 開催場所 出雲市斐川町旧海軍大社基地主滑走路跡(神(かん)守(もり)公民館東隣)
⑶ 当日のお問合せ:090-5699-8728
⑷ 酷暑が予想されます。十分な熱中症対策をお願いします。
⑸ 駐車スペースには限りがありますので、できるだけ乗り合わせでお越し下さい。